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すっとぎ

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季節限定ながら誰もが愛する春の味

蒸かした青豆を擦りつぶして米の粉を加えながら砂糖、塩で調味しカマボコ型に形を整えたものが一般的。使われる豆は青豆の他大豆などだが、でんぷんが多く気温によって劣化しやすいため冬から春先に作られ、近郷近在の農家のおばちゃんが作ったものが店頭に並ぶ。
すっとぎの由来はもち米をついて粉にしたものに水を加え固め神仏に奉納した「しとぎ」という食べ物が原形になっていて、これを米の粉から豆に代用して庶民が食べるお菓子になった。黒森神楽などは巡業の際、宿として泊まる家の軒先でシットギ獅子を舞い、舞い込んでからニ対の権現様の口に米のしとぎを噛ませる。しとぎを作る際に臼や杵に残ったものはオマブリ(お守り)として顔などに塗ったりする。

新米と新豆の時期に出回る季節限定のおやつ

新米と新豆が収穫される11月頃から翌年の5月ぐらいまで製造販売される。山間部の農村では家で作ったりもするが、ほとんどは食料品店やスーパーなどで買う場合が多い。豆のでん粉が痛みやすいので買ったら早めに食べよう。残ったら冷凍して保存もできる。
一般にすっとぎは大豆や青豆を充分水に浸して柔らかくしたのち、蒸しあげ、潰しながら砂糖や米の粉を加えてカマボコ型に整えたものを言う。分類的には豆菓子でそのままでも、少し焙って食べてもいい。また、でん粉が気温によって劣化しやすいため冬から春先に作られ、季節になれば近郷の農家で作られたものが店頭に並ぶ。すっとぎの原形は神事の際に白米を臼でついて権現様の口に供えるしとぎ(しっとぎ)が発生の由来で、これを豆に代用し庶民が食べるようになったものだ。ちなみに、しとぎを作る際に臼に残った白い粉を顔や病気の部分に付けると御利益があるとされ、この風習が祭りの際に鼻筋に塗る白粉の原形である。元々神仏に供える米のしとぎが豆に変換されたしとぎ型のお菓子は宮古のすっとぎの他に内陸のきな粉を使った豆きんとんの他、全国に多数存在する。

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