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宮古の餅文化

正月を迎えるにあたり各家では餅を搗いた。餅は保存食であると同時に稲作文化の最高峰に位置する食品で、日本人にとってこれがなければ正月がこないと言い切っても過言ではない。餅を搗く日は12月30日、あるいは大晦日と決まっており、晦日は忙しいからと怠けて28日に搗くと「恥じをかく」、29日に搗くと「憎まれる」と言われている。通常、餅は餅米を蒸籠で蒸して臼と杵で搗いて作るが、昔は餅米がない家もあった。そのような家では「粟」「キビ」「橡(とち)」の実で独特の餅を作った。これらの餅は通常のものに比べ製造段階が複雑だったり出来上がった餅も黄色味が強かったが、それはそれで美味しい餅文化であった。

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