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早稲栃権之助

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疾風の盗人は宮古-盛岡を一昼夜で往復

昔、崎山の早稲栃に権之助という大泥棒がいたという。権之助は編み笠をかぶって盛岡まで走り城下で泥棒をしては一昼夜で宮古へ戻る駿足で、その早さは編み笠を胸に当てて走っても笠は胸から落ちないほどだったと伝えられている。権之助は盛岡から盗んできた金で毎夜毎夜博打をうっては遊んで暮らしていた。権之助に博打で勝った旦那様は大金持ちになったという。ある日、旦那様は権之助に「おれの銭を盗んでみろ」と話し、枕の下に銭を置いていたところ、権之助の気配に気づいて起き上がった隙に銭は盗まれていたという。また、中国まで泥棒に行って「笑い木」という、触るとケタケタ笑う不思議な木を盗んできたという逸話もある。また、権之助が住んでいた屋敷は様々な仕掛けがあるからくり屋敷だったという。権之助の住居だったとされる場所は現在も早稲栃にあり、竹やぶになっており住居跡と思われる石などが残っている。しかし、権之助という盗人が実在したかどうかは史実には記されていない。

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