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ゆべし

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室町時代からあるという伝統的お菓子

一見、茶褐色の色に抵抗があるが、ひと口食べてみれば、胡麻や胡桃の複雑な甘さと風味が広がる。ほどよい甘さを引き立てる塩味が絶妙の逸品。市内の餅店やお菓子屋で販売されている。
ゆべしは上質の米を細かく粉砕し、砂糖、水飴など八種類の材料を水でまとめ成熟させて蒸し上げて作る。「ゆべし」の歴史は古く『日本歳時記』にも記載される。ゆべしは漢字で柚餅子と書き、その原形には柚子が使われた。慶長年間には天皇の御食料として献上されたという。また、東北平定のため都から挙兵した坂上田村麻呂の末裔田村義顕が戦乱の時の携帯食料として作らせたのがゆべしの始まりとも伝えられる。
宮古で売られているゆべしは米の粉に砂糖、水飴を混ぜて、胡桃や胡麻などを入れ、金運の縁起を担いだ小判型に作られたものが多く、透き通ったべっ甲色の皮は独特の風味がある。

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