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おこし

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バリエーション豊富なお米のお菓子

「事を起こす」という語呂で縁起のいいお菓子。圧力をかけて米を膨脹させたのち水飴などで固め一定の大きさに切断してある。昔は駄菓子のレギュラーとしてどこでも作っていたが、最近は市内では製造されない。写真は田老町の菓子店で製造販売されているもの。
宮古地区で言う「おこし」の原料はうる米。本式の「おこし」は餅米を蒸して乾かし型にはめたもの。宮古では米に圧力をかけて熱し、膨脹したものを使う。これはトウモロコシを使ったポップコーンと同じ原理だ。
米や雑穀に圧力をかけたお菓子は店頭で売られる「おこし」の他に、野外で雑穀を加圧してくれる行商の「ドン」でおなじみ。その昔「ドン」はリヤカーに機械一式を載せた専門の人が各地区を回り商売にしていた。圧力が上がり釜が「ドン!」と爆発音を出すためこの名がある。
菓子店では米に圧力をかけたのち、それに水飴をまぶし型に入れ長方形に切断して「おこし」を作る。また、通常、白蜜と言われる水飴系で固めたものの他、ひと昔前は玉砂糖で固めた褐色の「おこし」も製造されていたが、最近は見かけない。

きなこの生地で巻いた変形おこし・殿中

おこしを筒形に丸め、きな粉と水飴で作った生地で巻いたもの。その形はほとんどお寿司のふと巻か伊達巻状態。この他にもおこしを使って様々にアレンジされたお菓子は多種ある。

きなこの生地におこしを混ぜた・ひねり

最近はめっきり見かけなくなったなつかしい駄菓子。きな粉と水飴ベースの生地におこしを混ぜて伸ばし、短冊形に切断したのちねじってある。
米に圧力を加えて作った「おこし」をきな粉と水飴で作った生地に混ぜて細長い短冊型に切断し上部と下部を逆方向にねじったものが「ひねり」または「おひねり」だ。名前はその最終製造段階の「ねじり」にあり、工程そのものをとって「ひねり」という名前になっている。

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